東京オリンピック キャラクターはいかに?

昨日、2017年1月17日のスポニチで報じられています。

東京オリンピックのマスコット選びがはじまったそうです。

「難航必至」との予想も無理ないです。

マスコットとなると、

商標以上にいろいろな権利が錯綜することが考えられます。

「著作権」だけを考えてみても、

原案となる漫画を描いた漫画家の権利、

その元になった小説家の権利、

立体の着ぐるみをつくった人の権利、

など、

いくつも権利があるなかで、話を進めるには、すべての人のオッケーが出ないといけません。

 

たった一人が反対するだけで、

その話は、なかったことに。

と振り出しに戻るわけです。

 

話が国内だけで済めばよいですが、

海外の権利にも広がるとなおさらことは面倒になります。

 

キャラクターの話し合いがうまく進むように、祈ります。

 

 

先使用権制度について裁判例をまとめた特許庁の資料が更新されました。

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109個の事案について、地裁、高裁、最高裁で先使用権が認められたか否かについて、

リストになっています。

各項目をクリックすると、判決文の内容を詳しく知ることもできます。

 

特許出願をせずに、秘匿する企業戦略をとる場合には、

他人が特許取得をしてしまうリスクがありますので、

先使用権を主張する必要が生じる場合があります。

 

判決を研究することにより、

企業内における秘密管理体制を整備することが必要です。

先使用権制度についての特許庁の資料

 

 

 

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偽シャネル販売、愛知県内で横行している模様です。

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2016年4月6日夕方NNN 愛知県内で偽シャネル販売、逮捕される。

シャネルの偽物の財布を販売したとして6日、商標法違反の疑いで名古屋市中川区に住むパート従業員・益永珠美容疑者(43)が逮捕された。警察の調べによると、益永容疑者は今年2月、偽物のシャネルの財布1個を神奈川県に住む女性(52)に約1万5000円で販売し、商標権を侵害した疑いがもたれている。益永容疑者は去年12月からの4か月間で40万円以上を売り上げていたとみられていて、調べに対し容疑を認めている。
(NNNニュース4月6日夕方)

 

3月30日

 

3月30日、4月6日、この二つは、いずれも愛知県内でシャネルの偽物が売られていた事件です。
二人の被疑者は別人です。

愛知県内において、
組織的にシャネルの偽物を販売させようとしている組織があることをうかがわせます。
捜査機関(警察、検察)が動いています。
近いうちに、裏の組織が解明されるでしょう。

中国の通販サイトから、
個人で買っているとしたら、
その通販サイトの閉鎖、日本への輸入禁止まで手を延ばしてほしいものです。

(2014年5月27日)

捜査がうまく進むことを祈ります。

《非親告罪》
商標権侵害は、非親告罪です。
告訴なしに公訴できます。
つまり、被害者(商標権者)が告訴することなしに、捜査機関が動くことができます。

シャネルについては、
偽シャネルの横行が韓国などを中心になされている現状があるので、
このように進めることができるともいえます。

たとえ、その被疑者に前歴がない場合であっても、
逮捕があり得ます。

また、今回は、シャネルという著名なブランドですが、
全く、無名なブランドの場合であっても、
商標権侵害が明らかであれば、
捜査機関が動くことが理論的には可能です。

特許権侵害も同様に非親告罪です。
特許権侵害について、公訴する検事さんはまだいらっしゃらないようです。
勇気ある検事の出現が望まれます。

著作権侵害も非親告罪にする動きがあります。

《商標権を取得したばかりの方が、いきなり刑事罰をもとめるのは、ちと》

偽シャネルの場合は、韓国、中国を中心に偽物が横行しているので、
捜査機関が動くのです。

商標権を取得したばかりの人が、
偽物が市場に出ているからといって、
警察に被害届を出したり、告発をしたりというのは、
無理な場合が多いかと思います。

ご注意ください。

まだ無名のブランドの場合は、
まずは、民事訴訟で商標権侵害を確定させる。

それでも侵害行為が止まらない、

といったケースで、刑事事件に進めることが考えられます。

 

 

 

 

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全国5つの警察が著作権侵害の一斉集中取締りを実施しました。一人逮捕、4人を送致。

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日本音楽著作権協会会報2016年3月号から引用しました。

 

著作権侵害の刑事罰が非親告罪化することが検討されています。

これまでは、親告罪でした。告訴権者(著作権者)が告訴しなければ、

検事は公訴できないというものでした。

これからは、告訴がなくとも検事が動けるようになる可能性があります。

 

ジャスラックに事前に届け出ることは比較的簡単です。

びくびくして使うのではなくて、堂々と使えるように事前に届け出ましょう。

 

 

カバくんのうがい薬

タイトル_カバ君親子

ただいまのあとは、がらがらじんじん

という歌を含むテレビ広告をご覧になった覚え(ききおぼえ)のある方は、
多いですよね。

これからは、
そのコマーシャルソングの歌詞から
「いそじん」の言葉が消えます。

これから、といってしまいましたが、
すでに、2009年11月15日に投稿された動画で、
いそじん、を含まない歌詞のものがありました。
ご紹介します。

≪2:56秒の動画です≫
satsukinamiさんが2009年11月15日に投稿した動画です。
37,807回再生されています。

≪0:31秒の動画です≫
明治製菓薬品部さんが1989年に作製した動画です。
ksoikさんがyoutubeに投稿しています。
49,888回再生されています。

≪0:31秒の動画です≫
明治製菓薬品部さんが作製した動画
カバくん親子と一緒
rokkuryohoさんがyoutubeに投稿した動画です。

≪ムンディファーマ社のプレスリリース≫
ムンディファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木村 昭介、以下「ムンディファーマ」)と塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、ムンディファーマがMeiji Seikaファルマ株式会社より承継する殺菌消毒薬「イソジン®」ブランド製品の一般用医薬品について、新たに日本国内における独占的な販売提携契約を締結しましたので、お知らせいたします(®:登録商標)。
これに伴い、下記の品目について、ムンディファーマがそれぞれを承継後、塩野義製薬が国内における販売・流通を行ってまいります。

1.販売提携品目
一般用医薬品: イソジン®うがい薬、イソジン®うがい薬P、イソジン®うがい薬C、
イソジン®のどフレッシュF、イソジン®ウォッシュ、
イソジン®きず薬、イソジン®軟膏

2.販売提携開始予定日
一般用医薬品: 2016年3月31日

今回の販売提携に関して、ムンディファーマの代表取締役社長 木村昭介は次のように述べています。「ムンディファーマは世界で半世紀以上にわたりポビドンヨード製剤を市場に広めてまいりました。現在世界30カ国でイソジン(海外商標名:ベタダイン®)が発売されております。ムンディファーマの世界的な実績や感染症予防のノウハウに加え、同領域において経験豊富な塩野義製薬との販売提携により、日本の感染症対策に更なる貢献ができるものと期待しています」。
また、塩野義製薬の代表取締役社長 手代木 功は、「塩野義製薬には、50年以上にわたり革新的な感染症治療薬の研究開発ならびに販売を行ってきた歴史があります。現在も感染症を重点疾患領域の一つと位置付け、医療用医薬品のHIVやインフルエンザ等のウイルス感染症治療薬や抗菌薬の他、一般用医薬品の解熱鎮痛薬や総合かぜ薬など、幅広い製品群により感染症の治療に貢献してきました。この度のイソジン®ブランド製品の販売提携により、感染症の予防から治療まで一貫した製品を提供することが可能となり、患者さまやお客さまのQOL(Quality of Life:生活の質)の向上に、より一層貢献できるものと期待しています」と述べています。
以 上

イソジン®について
「イソジン®」はムンディファーマが開発した殺菌成分、PVP-I(ポビドンヨード)を含有する液体もしくは半固形(軟膏、ゲル、クリーム)タイプの一般用医薬品、医療用医薬品ならびに動物用医薬品です。日本では、Mundipharma B.V.と旧明治製菓株式会社(現Meiji Seikaファルマ株式会社)との技術提携により、1961年に殺菌消毒薬として上市しました。

ムンディファーマ株式会社について
1991年に設立し、「疼痛」「がん」「コンシューマーヘルスケア」の3つを事業の柱に、患者さまのQOLの向上に貢献し、医療のベストパートナーになることを目指して活動しており、現在、更にパイプラインの充実や活動の拡大を計画中です。世界各国で展開する製薬企業ネットワークの日本法人。詳細はホームページをご覧ください。http://mundipharma.co.jp/story/

塩野義製薬株式会社について
塩野義製薬は「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という経営理念のもと、研究開発型の製薬企業として、患者さまに最もよい薬をグローバルに提供することに注力しています。感染症、疼痛・神経領域を研究開発の重点疾患領域とし、さらに、肥満・老年代謝性疾患や腫瘍・免疫疾患など、新たな疾患領域の研究開発にも取り組んでいます。塩野義製薬は、これらの疾患領域における革新的新薬の提供を通じて、世界中の皆さまの健康とQOLの改善に貢献してまいります。詳細はホームページをご覧ください。

http://www.shionogi.co.jp

≪現行の明治のうがい薬のパッケージ≫

現行商品明治

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≪これからの明治のうがい薬パッケージ≫

これからの明治_新聞から

≪塩野義製薬が販売する予定の商品パッケージ≫

sionogi

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≪2016年2月9日のニュースより≫
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1602/10/news067.html

明治は、ムンディファーマ、塩野義に対して、
カバの図形をつかわないように
要求しています。

≪特許情報プラットフォームでカバの図形商標をうがい薬について調べると29件ヒットします≫
29件のうち、16件が明治の所有のものです。

≪カバの図形を含む明治が所有する16件のうがい薬の商標≫

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≪カバの図形を含む他の10社が所有する13件のうがい薬の商標≫

ムーミンの絵を含むものが3件。

レキット ベンキーザー エス エー が2件。

全薬工業が1件。

共立製薬が1件。

など。

≪特許情報プラットフォーム≫
ウェブサイトに特許情報プラットフォームという
特許庁関連のデータベースサイトがあります。

https://www3.j-platpat.inpit.go.jp/TF/html.j/term_v/indexj.html

このページから、
商標 7.図形等分類表→
大分類 3 動物→
3.2 四足獣(シリーズⅡ ゾウ目 カバ科 サイ科 キリン科 ラクダ科)→
3.2.7.01 カバ→
(これをクリックして、セットボタンを押す)→
図形商標検索ページに飛びます。

ここで、このまま検索ボタンを押すと171件ヒットします。
そこで、類似群コードで絞りをかけます。

うがい薬の類似群コードは、01B01 です。

この絞りをかけて、検索すると 29件ヒットします。

このうち、16件は明治。3件がムーミン(ムーミンはカバなのですね)。2件がレキット。あとは8社がそれぞれ一件ずつ。この8社には、全薬工業、共立製薬が含まれます。

塩野義製薬は、含まれていません。

ムンディファーマ、塩野義は、明治だけでなく、全薬工業、共立製薬とも話をつけなければカバの絵は使えないと思われます。

 

二つの流通経路二つの需要者層

 

カバくん親子のうがい薬について、現在、明治とムンディファーマ(塩野義製薬)との間の争いが生じていることをお伝えしました。

うがい薬に限らず、薬一般に通じる議論ではありますが、
二つの流通経路、二つの需要者層を検討する必要があります。

《二つの流通経路》
一つは、町のドラッグストアの棚に置かれたうがい薬を家庭の主婦が手に取って買い物かごに入れる。

もう一つは、病院、医院を通じて消費される経路。

家庭の主婦は、カバくん親子の絵を見て購入するでしょう。

医者や、薬剤師は、薬の名前を見るでしょう。
ここで、薬の名前というときに
「イソジン」という製薬会社のつけたペットネーム(愛称)ではなくて、
ポピドンヨードという学術的、医学的な名前である可能性があります。
(ウィキペディアから引用します)
ポビドンヨード(英語povidone iodine)とは、1-ビニル-2-ピロリドンの重合物(ポリビニルピロリドン)とヨウ素の複合体であり、日本薬局方にも収載されている医薬品(ヨウ素剤)である。本品自体は暗赤褐色の粉末で、わずかな匂いがある。通常、10%程度の水溶液にし、外用消毒薬として用いる。液剤は黒褐色であり、ヨウ素の特異な匂いと味がする。
アメリカのShelanski H.A.らによって1956年に開発され、日本では明治製菓(現:Meiji Seika ファルマ(製造元)、販売元は明治)が1961年に殺菌消毒剤及びうがい薬として医薬品としての承認を得た。「イソジン」の商品名で有名である。
なお、技術提携およびライセンス契約をしてきたムンディファーマ(ドイツ語版)との提携関係の終了に伴い、明治による「イソジン」ブランドでの販売は2016年3月31日をもって終了する。以後「イソジン」ブランドの製品は、ムンディファーマが販売を委託している塩野義製薬・シオノギヘルスケアが販売する一方で、明治では同内容の製品を「明治うがい薬」として販売する。
海外30カ国以上でムンディファーマは、ポビドンヨードを含む製品(イソジン製品)を「Betadine(ベタダイン)」ブランドで販売している。「ベタダイン」には、うがい薬、きず薬、殺菌・消毒剤と「イソジン」にはないフェミニンケア製品がある。
ポビドンヨードはWHO必須医薬品モデル・リストに掲載されている殺菌剤の一つである。
(引用終わり)

《二つの需要者層》
流通経路が二つあることは、需要者層が二つあるということになります。

末端の需要者(家庭の主婦)と、医療関係者。

まったくの私見ではありますが、
末端の需要者層には、
「ただいまのあとはガラガラジンジン」という歌(音商標、サウンドロゴ)や
カバくん親子の絵をたよりにこのうがい薬を求めるものと考えます。

「イソジン」という言葉が忘れ去られる日は近いと思われます。

コマーシャルソングから「イソジン」の名前がなくなっても
なんの違和感もなく受け入れられるでしょう。

医療関係者にすると、
そもそもポピドンヨードを主成分とする消毒薬、うがい薬の一つに、
「イソジン」があったね、という話だろうと考えます。

《明治の判断と思われるもの》
カバの絵を含む商標を、うがい薬の類似群コードで検索すると29件。
そのうち、16件は明治が所有する商標です。

他の13件のうちの2件は、
日本の製薬会社2社がそれぞれ所有するものです。
この2社は、ムンディファーマでも塩野義製薬でもありません。

明治の判断は、
おそらく、
カバくんでいける、というものでしょう。

《音商標について、明治へ提案します》
明治は、音商標の出願をしていないようです。
「ただいまのあとはガラガラジンジン」
のコマーシャルソングについても
商標登録をして、カバくん路線を堅固にしていくことをお勧めします。